その後、アナン事務総長の発言は、カタールでのThe High Level Group For The Alliance Of Civilizationsでの声明であることもわかり、全体の意図は事態の沈静化を呼びかけるものであるとわかりましたが、確かに批判的であり、デンマークでは、デンマークに対する批判として受け取られ報道されるのも無理ないかな、と思いました。デンマークの外相がただちに「デンマークが在住マイノリティに合わせる必要はなく在住マイノリティがデンマークの法律や考え方に合わせるのが筋である」 という意味の反論をしていました。もちろん宗教の尊厳を無視していいとかそういう意味ではなく、ごく一般的な暮らし方として、この国で暮らすならこの国のルールに従って欲しい、と言う意味です。デンマークでは在住少数派の生き方を否定している訳ではなく、彼らの食習慣や風俗についても尊重し、デンマークのおいしい豚肉を食べろと強要もしてもいないし、ブルカをまとうな、とも言っていません。彼らの宗教を否定しているわけでもありません。でも、少数派のムスリムに心地よく暮らしてもらうために、デンマーク人が彼らの風習に合わせたり言論の自由を主張する考え方をやめる、というのはおかしなことです。そう言う意図ではなく、言論の自由を押し付けるのは間違っている、という捉え方もできますが、デンマーク(ヨーロッパ)がアジャストできていない、という表現がデンマーク人にはひっかかる、というのもわかります。