JMMでは村上龍から投げかけられる質問に金融経済のスペシャリスト達が回答をし、
メールマガジンとして配信中です。
※当ホームページでは、毎週火曜日にバックナンバーを追加掲載しています。
Q.1254
配信日:2012年03月13日
「日の丸半導体」とも呼ばれたエルピーダメモリが経営破綻しました。このことは、何かを象徴しているのでしょうか。
寄稿家:
水牛 健太郎
経済評論家
エルピーダのケースはタイミング的に言っても「何かの象徴」、端的に言えば「日 本国内でモノづくりができなくなったことを象徴している」などと取られやすいと思 います。しかし、あえて言えばかなりの特殊例であり、反面教師として考えれば、逆 に日本国内で何ができるのか...
寄稿家:
真壁昭夫
信州大学経済学部教授
かつて政策的に救済した“日の丸半導体メーカー”=エルピーダメモリーが、今回、 事実上破たんしたことは多くのインプリケーションが含まれていると思います。その インプリケーションの中で最も重要なポイントは、わが国半導体メーカーが、韓国の ライバルに負けた事ではない...
寄稿家:
北野 一
ウォン安修正のきっかけに エルピーダメモリ経営破綻は、何を象徴しているのか。強いて言うなら、韓国ウォン の割安修正がいよいよ始まるということではないかと思います。日本のメディアは、 「歴史的円高」という表現を好んで使いますが、必ずしもそうとは言えません。実...
寄稿家:
菊地正俊
メリルリンチ日本証券調査部チーフ株式ストラテジスト、マネージング ディレクター
日本唯一のDRAM専業メーカーのエルピーダの会社更生法申請は、予想より早く来た印 象です。元々、同社は3月15日に150億円の社債、3月30日に300億円及び4月2日に767 億円のシンジケートローンの返済期限を控えて、資金繰り懸念が高まっていました。 経済産...
寄稿家:
杉岡秋美
生命保険会社勤務
かつて世界を席巻した日本のDRAM生産を一社に集約したエルピーダ。DRAM はすべてのPCに必要ですが、発足の時点でPC自体のコモディティ化の進行はもう 抗しがい趨勢でしたから、資本と設備を集約してDRAMの価格競争に討って出る覚 悟だったはずです。資本と設...
寄稿家:
中空麻奈
BNPパリバ証券クレジット調査部長
「国によるセーフティネットの終焉」 ・ウォン安・円高が長く続いたことにより、恒常的に競争環境が厳しい中に置かれ た。 ・親方日の丸で、DRAMメーカーとして専業していたエルピーダだが、DRAMそのものの 市況状況も芳しくなく、営業キャッシュフローの確保に至...
寄稿家:
津田 栄
経済評論家
「日本の変革を迫るエルピーダ破綻」 エルピーダメモリの経営破綻を聞いたとき、タイミングとしては突然でしたが、や はりついにきたかという感想をもちました。こういう結果になることは、多くの人が 薄々気づいていたはずであり、翌日の株式市場は冷静であって、エルピ...
寄稿家:
土居丈朗
慶應義塾大学経済学部教授
この経営破綻は、産業振興における官民の役割分担の再考を迫るものだと考えます。 本来は、民間の経営者や出資者や債権者がリスクをとるのに向いており、政府(政治 家や官僚)が民主主義の意思決定過程に従ってリスクを取るというのには向いていま せん。しかし、このケースで...