JMMでは村上龍から投げかけられる質問に金融経済のスペシャリスト達が回答をし、
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※当ホームページでは、毎週火曜日にバックナンバーを追加掲載しています。
Q.1115
配信日:2010年06月14日
菅直人新首相は、「増税で得た財源によって成長をはかる」というニュアンスの主張
のようです。増税による経済成長というのは、現実的に可能なのでしょうか。
寄稿家:
真壁昭夫
信州大学経済学部教授
増税によって政府が得た資金を、成長分野などへ配分することによって、経済成長 を高めることは理論上可能でしょう。あるいは、悪化している税制を、増税によって 再建することができれば、長い目で見るとわが国経済の効率性が高まり、それが経済 成長に資するというロジック...
寄稿家:
水牛 健太郎
経済評論家
経済成長というのは、GDP(国内総生産)が増えることです。増税とは、GDP の分配のうち、資本(株式配当などとして)や家計(労働賃金などとして)への分配 が減り、政府への分配が増えることだと考えればいいでしょう。 増税で得た財源によって成長をはかる、とい...
寄稿家:
菊地正俊
メリルリンチ日本証券調査部チーフ株式ストラテジスト、マネージング ディレクター
公共事業拡大による経済成長を目指す道は第一の道、規制緩和や構造改革による経 済成長を目指す道は第二の道と呼ばれるのに対して、増税した資金を医療や介護など に投入して、経済成長を目指す道は第三の道と呼ばれます。第三の道について、菅首 相にアドバイスしたとされる...
寄稿家:
中島精也
伊藤忠商事チーフエコノミスト
いわゆる第3の道、すなわち増税で得た財源で医療、介護、環境分野に資金を投入 し、成長を図るというのが菅総理の経済学らしいですが、現時点では内容がよく分か りません。補助金などを呼び水に産業拡大を図るということかなと思います。 このやり方で、上記特定分野の...
寄稿家:
杉岡秋美
生命保険会社勤務
菅首相は、経済政策についての考え方の全貌をまだ明らかにしていませんが、断片 的にいくつか伝えられていることがあります。まず、官僚との関係においては、かつ てのような対決姿勢はとらないようで、官僚の知識と経験を生かすということのよう です。財務大臣となった時に...
寄稿家:
山崎 元
経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員
野球でもサッカーでも結構ですが、リーグで最下位のチームが最上のチームに勝つ ことが「現実的に可能」かどうかを想像してみて下さい。同じリーグで戦えるのです から、現実に勝つことは「可能」です。しかし、勝つことをあてにはしにくいという 意味で、この期待は「現実的...
寄稿家:
北野 一
まず、菅首相が実質的に選出された民主党の代表選挙は奇妙な選挙でした。一国の 首相の資質が、まるで小沢一郎という一人の政治家との距離だけで決まってしまうか のような構図が設定されていたからです。それにしても、小沢一郎、あるいは小沢一 郎的なるものとは何でしょう...
寄稿家:
中空麻奈
BNPパリバ証券クレジット調査部長
誤解を生むことを承知で言い切るとすれば、成長促進のためには“お金を使うこと” に尽きます。お金を使うためには財源が必要なので、増税をして集めたお金で成長す る市場に資金を投入、利益を創出、新規雇用を生み出すことが出来れば、菅首相の言 う増税による経済成長という...
寄稿家:
津田 栄
経済評論家
菅首相は、財務相時代にひどい財政状況を知って消費税増税に傾き、景気について は「増税をしても使い道を間違えなければ景気は良くなる」という考えを述べていま した。それが、首相に就任して「増税で得た財源によって成長をはかる」という第三 の道を唱えています。この第...
寄稿家:
土居丈朗
慶應義塾大学経済学部教授
増税を、可処分所得(ないしは購買力)の減少という面だけをとらえるのは半面的 で、経済学から見れば奇妙に思えます。よくある増税の経済効果の例で言えば、増税 をすると、1世帯当たり(平均して)年間○○万円の所得(購買力)の減少があり、 年間○○万円の消費が減少す...
寄稿家:
金井伸郎
外資系投信投資顧問会社 企画・営業部門勤務
菅首相は所信表明演説の中で、公共事業中心の経済政策を「第一」、市場主義重視 を「第二」とし、「経済社会が抱える課題の解決を新たな需要、雇用創出、成長につ なげる政策」を「第三」と位置付けました。これは、経済政策の中心を従来の「政府」 や「企業」から、「家計」...