JMMでは村上龍から投げかけられる質問に金融経済のスペシャリスト達が回答をし、
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※当ホームページでは、毎週火曜日にバックナンバーを追加掲載しています。
Q.1029
配信日:2009年09月21日
ABCマート、ユニクロ、ニトリ、日本マクドナルド、サイゼリヤ、OKストアなど、
サービス・小売り業における数少ない「勝ち組」は、確かに消費者に貢献していると
思われます。その過剰とも思える消費者寄りの経営姿勢ですが、経済全体にも貢献す
るものなのでしょうか。
寄稿家:
真壁昭夫
信州大学経済学部教授
現在、サービス・小売りセクターで“勝ち組”といわれる企業は、それぞれの特色 を打ち出し、かつ、相応のクオリティーを維持しながら、価格帯の低い分野で着実に 業績を上げているところが多いように思います。例えば、ユニクロの店舗に行ってみ ると、どの商品もそれなりに...
寄稿家:
水牛 健太郎
日本語学校教師・評論家
これらの企業は、それまで常識とされていた品質と価格のバランスを見直し、品質 の割に安いと感じられる価格で製品・サービスを提供することで、消費者の支持を得 ています。そもそも売買が成立した時点で、消費者にとっても、またこれらのサービ ス・小売企業にとっても経済...
寄稿家:
杉岡秋美
生命保険会社勤務
これらの企業が、消費者に無償の奉仕をしていると言う意味ならば、それには違和 感を覚えます。彼等は、通常の企業ように、売上を拡大し利益を上げようとしている だけように見えます。時流に乗っている企業というのは、彼らが売上と利益をあげる ようにふるまえば、一義的に...
寄稿家:
菊地正俊
メリルリンチ日本証券 ストラテジスト
勝ち組小売業は、消費者のみならず、経済全体にも貢献していると思います。9月 19日に英国の大手小売のH&Mが、原宿に続いて、渋谷にも店舗をオープンしまし たが、ファーストリテイリングが孤軍奮闘しなければ、海外の安売り小売業が日本で 事業拡大することになるでし...
寄稿家:
山崎 元
経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員
たとえばユニクロは、同品質の商品であれば他社よりも安く売ることで消費者の支 持を得ていますが、ファーストリテイリング社が直接製品を設計し、量をまとめて自 社で材料の買い付けを行い、中国などコストの安い場所で製造し、中間流通を省くな どの工夫とリスクテイクによ...
寄稿家:
三ツ谷誠
三菱UFJ信託銀行 主任コンサルタント
「ウォルマートとウォールストリートの世界、消費者と投資家の世界」 大衆を社会・歴史の前面に押し出した資本主義の世界は、その強大な運動のエネル ギーで分業を推し進め、結果としてそれまでの世界では全体として機能していた人間 を、「労働者」「消費者」「投資家」と...
寄稿家:
金井伸郎
外資系投信投資顧問会社 企画・営業部門勤務
「ユニクロ栄えて国滅ぶ」という刺激的なタイトルの論文(浜矩子氏、文藝春秋09 年10月号掲載)が話題になっています。その批判の論点としては、過剰な消費者寄 りの経営姿勢=安売り競争が企業の利幅を縮小させ、労働者の賃金切り下げに直結す る、などの悪循環をもたらす...
寄稿家:
津田 栄
経済評論家
サービス・小売業における「勝ち組」は、確かに消費者のニーズに合った商品を低 価格で提供しています。だからこそ、消費者に貢献していますし、また企業業績とし ても伸びているといえましょう。ただ、それが過剰とも思える消費者寄りの経営に見 えるのは、消費者の状況の変...